坐骨神経痛の症状緩和は鍼灸治療の得意分野です〈その➁〉
2021年08月26日
坐骨神経とは
一般的に坐骨神経と呼ばれているものは、第4腰椎と第5腰椎の間から出る神経と、第5腰椎の下に位置する仙骨の前面から出て、お尻(臀部)から太もも(大腿部)、ふくらはぎ(下腿部)、外側から後ろにかけて走っている神経が坐骨神経です。
坐骨神経は私たちの身体の中で最も太い神経です。
坐骨神経の流れに沿って痛みやシビレといった症状が出てくるのが坐骨神経痛です。坐骨神経痛は病名ではなく、痛みやシビレといった症状の総称です。
坐骨神経痛の症状
坐骨神経痛の症状は以下のようなものがあげられます。
・痛み(腰、臀部、太もも裏、ふくらはぎ)
・しびれ(臀部、太もも裏、ふくらはぎ)
・前にかがめない
・上半身を後ろに反らす動きができない
・痛くて座っていられない
・活動時に痛みやしびれが悪化していく
・歩いていると痛みが出て歩行困難になる事がある
・足に力が入らない
・足を撫でてみた時に感覚が鈍くなっているように感じる
坐骨神経痛のセルフチェック
・腰やおしりが痛くなり、足がむくんだり、がある
・おしりから足先にかけて痛みやシビレを感じ、触っても感覚が鈍い
・腰や全身を動かすと足の痛みが辛い
・痛みだけでなく冷えを感じたり、だるさ、チリチリと焼けるような感覚がある
・痛みやシビレで歩くのが辛いだけでなく、足に力が入らない時がある
・腰や足の脱力感(力が入りにくい感覚)があり、段差でもつまづきやすい
・歩行中に足のシビレや痛みが強くなるが、しばらく休むと治って歩けるようになる
・頻尿、おしっこが出にくいといった排尿の問題や便秘・下痢といった排便の悩みがある
2項目以上当てはまるようであれば坐骨神経痛の可能性があります。詳しく原因を検査してもらうことをお勧めします。
坐骨神経痛の原因と治療
坐骨神経痛の原因
坐骨神経痛の症状が出てくる原因としては、椎間板ヘルニアを患っている人が多い傾向があります。
他にも脊椎腫瘍、脊柱管狭窄症、脊椎分離症、脊椎すべり症などが坐骨神経痛の原因となります。
疾患以外にも日常生活上の姿勢の悪さや筋力低下でも座骨神経痛が発生する場合もあります。
坐骨神経は太い神経だとご説明しましたが、坐骨神経は運動神経や知覚神経、自律神経の繊維も含んでいる神経です。
そのため、坐骨神経に問題が起きた場合は筋肉痛やシビレ、感覚異常などの神経症状も出てきます。
坐骨神経痛の治療
西洋医学的な治療では、座骨神経痛の症状に対して鎮痛薬・筋弛緩剤などの内服薬を処方をしたり、座薬の使用などの治療法があります。
症状が重い場合は手術を行うといった選択肢もあります。
鎮痛剤や座薬を長期服用する場合、胃腸の不調が起きたり、胃潰瘍になる例も見られます。
西洋医学的な治療で有効な効果が得られない時には、鍼灸をはじめとした東洋医学治療をうまく組み合わせると治療効果を得られる場合もあります。
治療をすすめても思ったような効果が得られていないという方は、一度スポルト鍼灸整骨院 武蔵小金井店へご相談ください。