鍼灸治療

  • 最近寝つきが悪い、よく眠れない…
  • イライラして落ち着かない…
  • 婦人科系の症状で悩んでいる…
  • 疲れていて風邪が治りにくい…
  • マッサージしても肩や腰のコリがとれない…

鍼灸施術の効果は多岐にわたる!

日本でも鍼灸院や整骨院で受ける事が出来る鍼灸治療。

東洋医学、中医学の一つで文献では紀元前から使われていたという記録もあり、中国4000年以上もの長い歴史がある治療法です。

日本には奈良時代初期に中国から伝わり、江戸時代になってから一般にも伝わるようになりました。

鍼灸治療はWHO(世界保健機関)でも効果が認められている治療法で、日本国内で施術する鍼灸師も国家資格が必要。

資格所有者のみが行える治療です。

病気という訳でもないけれどなんとなく調子が悪い、疲れやすい等、体の不調を感じる事はありませんか。

そんな時に利用してほしいのが鍼灸治療。

鍼を打つことで様々な不調の改善、効果を実感する事が出来ます。

鍼灸治療は、経絡上のツボに鍼を刺入して全身の気の流れを調整し、体の自然治癒力や自己免疫力を高め、体の機能を回復、改善させる治療です。

鍼灸治療のポイントとなるのは以下の2つの力にあります。

  ●自己免疫力
  ●自然治癒力

体本来が持っている能力を鍼灸によって高め、体調を整える治療です。

人間の体は、変化に応じて正常な状態を保とうとする恒常性維持力を持っており、自分の力で治そうとする自然治癒力を利用して不調を整えていきます。

鍼灸治療では自己免疫力や自然治癒力を高め、体の状態を整えていく治療です。

鍼灸治療によって改善出来る効果は以下のとおりです。

 

 

疼痛(痛み)緩和・抑制効果

鍼灸治療では、痛みを抑制する疼痛緩和作用があります。

鍼を打つ刺激によって、疼痛(痛み)を抑制する脳内ホルモンが分泌されます。

脳に痛みを伝える神経をブロックする作用で脳に痛みが伝わりにくくなるのです。

この2つの同時作用により、疼痛(痛み)を緩和・抑制する効果があります。

自律神経を整える

鍼灸治療で自律神経のバランスを調整していくと体内で交感神経と副交感神経の切り替えもスムーズに行いやすくなります。

健康状態に関係してくるホルモンバランスや精神状態、睡眠、血圧コントロール、内臓の働きなど、自律神経は体全体に関わってくる機能です。

自律神経を調整していくと徐々に内臓の働きも良くなり、血圧の安定、睡眠の質の向上などの変化を感じるようになります。

筋肉のコリを改善、血行促進

鍼灸治療で刺激を与えながら自律神経を整えると血液やリンパの流れも良くなります。

血行が良くなると筋肉も弛緩していくので首・肩・腰のコリや、筋肉の緊張が原因で起こる偏頭痛の改善も期待できます。

自己免疫力・自然治癒力の向上

鍼灸治療を行うと鍼を打った刺激で血流やリンパ液の流れを促進。

体の巡りも良くなり、体内の新陳代謝も活性化させるのです。

鍼灸治療は、体内の自己免疫力や自然治癒力の働きをよくして、不定愁訴と呼ばれている体の不調の改善や予防ができます。

美容効果

人間の皮膚は、表皮・真皮・皮下組織で作られており、お肌のハリや弾力、保湿力を持っているコラーゲンやエラスチンは真皮層に多く含まれています。

鍼灸治療では真皮層を刺激していくのですが、細胞がダメージを受けたと判断し修復していく体本来の治癒力を利用しています。

修復時にコラーゲンやエラスチン、セラミドなどの生成が促進されるのです。

細胞の生成が活発になると肌のターンオーバーが正常化され、お肌にハリや弾力を感じるようになります。

その変化には個人差があるものの、シミやしわが目立たなくなったという意見も聞かれます。
血行も良くなるとリンパの流れも促進され老廃物の排出にもつながります。

肌のくすみが改善されますし、表情筋のコリが解れて筋肉が正しい位置に戻るため、リフトアップ効果も期待できるのです。

 

リラックス効果

鍼灸治療を行うとセロトニンというリラックス効果のある脳内ホルモンが分泌されます。

自律神経のバランスが整えながら緊張やストレスを緩和していく働きもあるのです。

リラックス状態時に分泌される副交感神経が優位になり、精神的な安定にもつながります。

鍼灸治療の副作用について

体質にもよりますが、ごく一部の方で鍼灸治療を受けた後に、不調を感じるという例があります。

鍼灸治療後の不調で見られる症状は「好転反応」と呼ばれており、以下の不調を感じるという方がいます。

  ●体のだるさ
  ●軽度の痛み
  ●眠気
  ●火照り

鍼灸治療を受けると血流が良くなるのですが、これまで凝り固まっていた筋肉が急に弛緩したり、ため込まれていた疲労物質を排出しようとして血流にのって体内を巡る事から起こります。

好転反応が起きやすい人は普段から運動の習慣がない方、基礎代謝の低い方にみられる傾向があります。

治療後にもし不調を感じた場合は、まず身体を休ませてください。

ゆっくり休養する事で解消されます。

鍼灸治療で使用する鍼は0.16 mm~0.44mm程度と髪の毛程度の細さで痛みも感じにくいです。

鍼の材質は錆びにくいステンレス製で作られており、使い捨てですので感染症などの心配もない安全性の高い治療法です。

治療中にもし痛みが強い場合は刺入した鍼が皮膚の痛点に触れている可能性があります。

その時は我慢しないで施術者に伝えてみてください。

お灸での治療は、昔から薬草として使われているヨモギ科の植物のもぐさを使用しています。

もぐさは点火してからゆっくり温度が上がっていくのでそれほど熱さを感じませんし、ゆっくり温度が下がっていくため、心地良い温熱効果が持続し、体の内側からじっくり温めることができます。

 

どれくらいの頻度で施術を受けるの?

結論から言うと、その人の体質や症状によって全く異なります。

どのような効果を期待するかにもよりますし、症状の度合いも人それぞれですので、その効果を最大限有効にするための頻度は、その人の体質や症状によって全く異なります。

頻回に受ければそれだけ効果が高いという訳ではなく、余り頻回に受けると耐性ができて効果が薄らぐ場合もあります。

余り効果を期待して頻回に受けるより、毎回の治療効果や体の反応を診ながら、鍼灸師と相談しながら決めていくのがベストです。

効果だけを期待して、無理に何度も施術を受けるというのは避けたほうが良いでしょう。

 

現代西洋医学とは異なる道を進んできた鍼灸施術ですが、その効果に対する考え方もさまざまです。

ただ、鍼灸施術が効果を発揮する症状はとても多く、WHO(世界保健機関)にその効果が認められている疾患も多岐にわたります。

担当の鍼灸師と密に相談しながら、自分自身に合った適切な施術頻度を見つけて下さい。

 

《※本記事はスポルト鍼灸整骨院総院長 / 川田英雄(厚生労働大臣認可 : 柔道整復師)が監修しています。》