ギックリ腰
- 何度もギックリ腰をくり返してしまう…
- 痛くて靴下も履けない…
- 寝ていても痛みで寝返りがうてない…
- 腰を気にせずに生活したい…
- もっと快適な日常生活を送りたい…
ギックリ腰の原因と症状をまず知る
よく「ギックリ腰になった!」と聞きますが、例えようのない痛みが走るつらい症状で始まります。
痛みの程度は、実際にギックリ腰になった人でないと分からない痛みともいえるでしょう。
ほとんどの人は激痛に苦しみ、痛さのあまりその場で座り込む人、横になったまま動けなくなるほどです。
腰痛の場合、「嫌な予感がする」と思っているうちに発症するという事がありますが、ギックリ腰は前兆なくおこります。
欧州ではギックリ腰を「魔女の一撃」と例えている位です。
重いものを持ち上げた際に起こりやすいイメージですが、実際には普通の日常動作だけで起こる事も多くあります。
●咳やくしゃみをした時
●ベッドや布団から起き上がった時
●腰を曲げる動作
●近くの物を取ろうとした時
●ゴルフや野球のスイングをした時
一例を挙げましたが、何気ない動作をしただけで起きてしまう可能性があるので注意してください。
ギックリ腰は強烈ではあるものの、急性の腰痛で一過性のものと考えられています。
ただ注意しておきたいのは、適切な手当てをしない場合です。
急性の腰痛という事でそのまま放置してしまう人もいますが、回復が遅れたり長引く場合は慢性の腰痛に進む可能性もあります。
中高年代の方は特にケアをしないと再発しやすい傾向もあるので注意が必要です。
再発をしないための予防も含め、ギックリ腰についてきちんと知っておくことも大切です。
ギックリ腰の痛みは以下の問題が起きている可能性があります。
●腰の関節や椎間板に許容以上の力がかかり捻挫、椎間板損傷などが起きている
●腰を支える筋肉や腱、靱帯といった軟部組織が損傷した
腰の痛みの他に下肢に痛みやしびれを感じたり、力が入らないといった症状があったりする場合は椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症といった他の疾患が関わっている可能性もあります。
また原因がガンだった場合、転移して弱くなった背骨が折れる病的骨折がおきたり、感染による椎間板の化膿など、重大な疾患や原因が潜んでいる場合もあります。
このような場合、ギックリ腰が悪化したり、慢性化することがありますので、注意が必要です。
ギックリ腰になった時は安静が一番の対処法
ギックリ腰になると最初は立つ事も出来ないし、動くこと自体が難しいというのが通常です。
どの姿勢で過ごしたら良いのか判らないくらい辛くなりますが、まずは横向きに寝て腰を丸めた姿勢をとる、といった方法で過ごしてみてください。
この姿勢で少し楽になるはずです。
忙しくて休息も取れないという人が病院でブロック注射をしてもらうといった選択肢もありますが、炎症の激しい急性期に身体を動かすのは症状の悪化につながります。
痛みが激しい急性期とも呼ばれる2~3日間は安静に過ごすのが無難です。
3日経過して、ある程度動けるようになってから病院に行くようにしてください。
自宅で安静にしている間の対応としては、冷やしたり湿布を貼って痛みを改善させるくらいしかありません。
湿布薬には冷湿布と温湿布がありますが、靭帯や筋肉の断裂による出血や炎症を起こしている場合もありますので、消炎作用のある冷湿布を使って下さい。
早く治そうとしてマッサージをしたり、お風呂などで温めるのは逆効果になる事が多いので、避けた方が良いです。
3日位経過して痛みが落ち着いてきたら、徐々に活動を再開してみてください。
若干、痛みが残っているかもしれませんが、急性の痛みが治まってからは動き始めたほうが回復も早いという事がわかってきています。
自宅での活動から始めてみましょう。無理はしないでください。
コルセットを着用すると楽になります。
お風呂に入っていいかどうかの目安は、強い痛みが無くなってきた時です。
お風呂で温め、靭帯や筋肉の緊張をほぐしましょう。身体を温めると血行もよくなり、早い回復が期待できます。
ギックリ腰の痛みがあった時に注意したいのが、他の症状があった時です。
腰痛の症状以外に発熱や冷や汗などの症状が伴った場合には、病院を受診して下さい。他の病気の可能性があります。
ギックリ腰や腰痛の原因となる他の疾患では以下の疾患があげられます。
●腎結石
●すい炎
●たんのう炎
●脊髄腫瘍
一例となりますが、上記のような重大な病気が隠れている場合もあるので、気になる他の症状があった場合は早めに医師に相談してください。
1週間程度経過した時点でギックリ腰の症状は落ち着き、日常生活をこなせるようになるでしょう。
ただ注意したいのが、再発したり、慢性化した場合です。
再発や腰痛が慢性化しやすい生活環境の一つに運動不足があります。
中高年の方の場合、加齢に伴い骨量が減ってくるといった体内の変化が起きています。腰椎の変形も起きやすく、慢性化だけでなく再発の心配もあるのです。
予防として腰まわりの筋力アップ運動や、筋肉や靭帯を柔軟にするストレッチ運動を行いましょう。
腹筋と背筋の強化も意識しておくとギックリ腰の予防につながります。激しい運動を行う必要はありませんので、筋力UPを意識してみてください。
手軽に行える腹筋と背筋運動の一例
その①:あお向けに寝て、手はお腹の上に置きます。
上体だけを少し上げる程度で5秒程度静止。
息は止めずに少しずつ吐いてください。
この動きを数回繰り返してみましょう。
その②:うつ伏せの姿勢になり手は横に置きます。
上体を少しそらす程度で5秒静止。
この時も息は止めずに少しずつ吐いといった動作を繰り返してください。
ギックリ腰を起こしやすい動作
ギックリ腰を起こしやすい動作をしていないか、日頃から意識する事で予防につながります。
注意したい動作その①:
起床時はすぐに起き上がろうとせず、まず横向きになり腰を丸めた姿勢(胎児のポーズ)で手を衝きつつ体を起こします。椎骨の間が開き、周辺の筋肉なども伸びる姿勢です。
注意したい動作その②:
顔を洗う時に腰だけでかがむのではなく、膝も若干曲げる姿勢を取ると腰への負担がかなり軽減されます。
注意したい動作その③:
床から物を拾う、物を持ち上げる時には必ず膝を一緒に曲げるようにすると腰への負担が軽減します。
注意したい動作その④:
靴はウォーキングシューズがおすすめです。普通の靴を履く際は厚めの中敷を敷くようにして、歩行時にかかる衝撃を緩和させてあげましょう。
注意したい動作その⑤:
椅子に座る時の姿勢として、背当てに腰が付くまで深く腰かける座り方がおすすめです。座りっぱなしにならないように1時間に一度は立ち上がり、軽い屈伸運動で腰部の血流をよくするのを意識してみてください。
注意したい動作その⑥:
急に伸びをする動作や腰をひねる動作は控えます。急な動きはかえってギックリ腰を起こす原因となってしまいます。
スポルト鍼灸整骨院 武蔵小金井店の腰痛根本改善!
スポルト鍼灸整骨院 武蔵小金井店では、「ギックリ腰」の方に対して「骨盤矯正」に「筋膜リリース」や「神経調整」を組み合わせた根本治療を行っています。
身体を構成する「骨格」「筋肉」「神経」3つの要素に同時にアプローチできるのが特徴です。
《※本記事はスポルト鍼灸整骨院代表 / 川田英雄(厚生労働大臣認可 : 柔道整復師)が監修しています。》