脊柱管狭窄症
- 痛みや痺れで長く歩いていられない…
- 遠出や旅行に行くのも諦めている…
- 足が痺れて子供や孫と楽しめない…
- マッサージを受けても良くならない…
- 「手術しかない」と言われた…
脊柱管狭窄症の原因と症状
脊柱管狭窄症は脊髄の神経が通っている脊柱管が狭くなる疾患です。
50歳代以降から発症する傾向があり、特に60~70歳代の割合が多く、高齢者の10人に1人は腰部脊柱管狭窄症とも言われています。
主な原因として加齢が挙げられますが、生まれつき脊柱管が狭い先天性のものや、50代以下でも重い荷物を持ち上げるような仕事や腰の病気で背骨が変形し、脊柱管が狭くなる場合もあります。
脊柱管狭窄症は、病歴や問診を含めた診察所見を行い、X線検査、MRI検査、CT検査、脊髄造影検査などの画像検査を行った上で診断されます。
脊柱管狭窄症はどこの神経が圧迫されているかによって、以下の3つのタイプに分けられます。
●馬尾型
脊柱管の中心部分が圧迫されている状態です。両側の下肢のしびれや、痛み、冷感などの異常感覚が出たり、排尿障害が起きる場合もあります。
●神経根型
馬尾神経から分岐している神経根が圧迫されている状態です。症状は片方に出る場合が多く、臀部から下肢にかけて痛みが出ます。
●混合型
馬尾型と神経根型の両方の症状が出ます。
脊柱管狭窄症の症状には以下のようなものがあります。
・歩いていると太腿からふくらはぎにかけて、シビレや痛みが出て歩けなくなる
・歩けなくなった時に少し休むと症状がおさまり、また歩けるようになる
・立っていると下肢のシビレや痛みが出てくる
・前かがみの姿勢で楽になる
・座っている姿勢が楽に感じる
・後ろに反る姿勢はきつい
・腰痛というよりも下肢の痛みやシビレがつらい
・歩くのはつらいけれど自転車であれば問題ない
・下肢に力が入りにくい、もしくは力が入らない
・便秘、頻尿、尿もれ、残尿感などがある(排便・排尿障害)
脊柱管狭窄症の主な症状に足腰の痛みやシビレ、間欠跛行などがありますが、これらの症状は他の疾患でもみられる症状です。画像検査を行い、どの疾患なのか、症状が出ている原因はどこにあるのかを含め、詳しく検査をする必要があります。
以下は脊柱管狭窄症と似た症状が出てくる疾患です。
●椎間板ヘルニア
背骨と背骨の間でクッションの働きをしている椎間板が飛び出し、神経を圧迫している状態です。腰から足にかけて痛みやシビレなどが起こります。
●糖尿病性神経障害
生活習慣病とも言われる糖尿病ですが、多くみられる合併症のひとつに神経障害があります。足にシビレや痛みが出ますが、進行した場合は手にも症状が出るようになります。
●末梢動脈疾患
下肢の動脈が狭くなったり詰まったりすると、血行不良による痛みやシビレ、間欠跛行などの症状が出ます。重症化すると足の切断に至る事もあるので、早期発見、治療が必要となる疾患です。
脊柱管狭窄症の治療と予防
脊柱管狭窄症の治療には保存療法と手術療法の2つがあります。
保存療法の場合、以下の中から患者に適した治療法を選択していきます。脊柱管狭窄症はどの程度の圧迫か、どのような自覚症状があるのか、日常生活にどのくらい支障が出ているかによって、適している治療法は変わります。
・神経ブロック 局所麻酔剤を神経に注射する治療法です
・薬物療法 鎮痛薬や血行を促進する薬などなどを使用する治療法です
・装具療法 コルセットなどを装着して姿勢のサポート、痛みの軽減が期待できます
・リハビリテーション 筋力を維持しながら症状を改善させていきます
脊柱管狭窄症は、症状が軽い場合には保存療法で様子を見る事が多く、ほとんどが保存療法の段階で改善します。保存療法を続けても改善が見込めなかったり、尿漏れや排尿障害、排便障害がみられる場合は手術を考えます。
脊柱管狭窄症の予防として、まず意識してほしいのは正しい姿勢で過ごす事です。姿勢が良い、イコール腰をまっすぐに伸ばした姿勢と思いがちですが、腰をまっすぐした姿勢は神経が圧迫されやすく、痛みやシビレが起きる原因になります。少し腰をかがめるような姿勢の方が負担がかかりません。
脊柱管狭窄症の施術
スポルト鍼灸整骨院 武蔵小金井店の施術者は全員が専門の医療過程を終了した国家資格保持者です。
ですから、急なお怪我やスポーツ障害、脊柱管狭窄症の治療なども安心して受けて頂けます。また、お体の正しい使い方やトレーニング方法、ストレッチ指導なども十分に行っています。
《※本記事はスポルト鍼灸整骨院代表 / 川田英雄(厚生労働大臣認可 : 柔道整復師)が監修しています。》