手足のシビレ

  • 何もしていないのに手足が痺れる…
  • スポーツ中に急に腰に痛みが出た…
  • パソコン作業をしていると指が痺れる…
  • 慢性的な腰の痛みがある…
  • 最近ストレートネックが気になる…

様々な原因が潜んでいる手足のシビレ

シビレは多くの人が経験している症状の一つです。

大した事が無いと思っていても、場合によっては重大な疾患が隠れている場合もあります。

●運動麻痺によるシビレ

体を動かす時は脳からの命令で筋肉を動かしますが、命令を伝える運動神経の経路に障害が発生すると命令が上手く伝達されず、手足に思ったように力が入らなくなったり、上手く動かせなくなったりします。

また、運動麻痺は筋肉の衰えからも発生します。

●感覚異常によるシビレ

手足の感覚を脳に伝える神経経路に問題が起こった場合、感覚が伝わりにくくなります。長時間の正座の後のシビレなどがこれに当たります。

 

 

脳や脊髄を含む運動神経や感覚神経が障害される原因は様々ありますが、障害が起こった場所によってシビレの原因は変わります。

脳、脊椎、末梢神経で障害されることが多く、それぞれ背後に疾患が隠れている場合があります。

脳に障害がある場合

●脳血管障害

脳出血や脳梗塞が発症した場合、末梢神経や脳皮質から感覚神経が通る部分に障害がおきます。

障害が起きた部分だけではなく、他の機能にも影響が出て、障害が起きていない側の手足にシビレが起きるのが特徴です。痛みも伴う場合は視床への障害も疑われます。

脳梗塞の前兆としてみられるシビレの症状で一過性の脳虚血発作がありますが、症状が短時間で治ってしまう傾向があるため、「すぐ治ったから大丈夫」と見落とされがちです。思い当たる症状が出た場合は、早めに医療機関に受診してください。

●脳腫瘍

腫瘍が神経を圧迫して出てくる症状で、徐々に片側だけにシビレが出る場合が多く、感覚が鈍くなることもあります。

脊椎に障害がある場合

●変形性頸椎症

加齢による変性で、首の骨が変形する疾患で、骨棘(こつきょく)とよばれる尖った骨が形成される場合もあります。

骨棘が神経根を圧迫または刺激し、手足のシビレ、痛み、力が入りにくい(脱力)などの症状がみられます。

●頸椎椎間板ヘルニア

頸椎の骨と骨の間にある椎間板の組織が飛び出してしまっている状態で、脊髄や神経根を圧迫します。主に手のシビレや痛み、脱力などの症状が出ます。

●頸椎後縦靭帯骨化症

指定難病の一つで、頸椎を支えている後縦靭帯が骨化していく疾患です。

後縦靭帯が骨になる事自体は問題ないとされていますが、骨化した後縦靭帯が脊髄を圧迫して運動麻痺などの症状が出ます。

●腰椎椎間板ヘルニア

腰椎の骨と骨の間でクッションの役割をしている椎間板が飛び出した状態です。

椎間板の飛び出しによって脊髄や神経根を圧迫し、足のしびれや痛み、脱力などの症状が出ます。

末梢神経に障害がある場合

●胸郭出口症候群

第一肋骨と鎖骨の間が狭くなり、そこを通る腕神経叢や鎖骨下動静脈が圧迫されて、腕や手にシビレやだるさ、痛みなどの症状が出ます。

20代の女性やなで肩の人にかかりやすい傾向があります。

●手根管症候群

手首を頻繁に使う人に多い疾患です。

手首の手根管には正中神経が通っています。手首をよく使う人は手根管で正中神経を圧迫する事があり、シビレ、痛み、運動障害などの症状が出ます。

手を動かすと一時的に良くなることがありますが、特に起床時の痛みが強く、睡眠に影響が出るほど痛みが強くなることもあります。

内科的疾患によるシビレ

●糖尿病性神経障害

糖尿病は血管に炎症を起こしやすく、特に小血管の動脈硬化を引き起こします。神経を栄養する血管が障害されるため、神経障害が起こります。

手足の細い末梢神経が障害されることで、指先や足先がジンジンするようなシビレや、場合によっては痛みを感じることもあります。

●ビタミン欠乏

極度の偏食やダイエットによる食事制限、アルコール依存症の人にはビタミン欠乏がおきやすく、脚気やウェルニッケ症候群などの神経障害が起こります。

シビレの原因は神経障害の起こった場所によって変わります。

 

手足のシビレと血流障害

日常生活の中で誰もが感じるシビレ。

  ・正座をした後のシビレ
  ・氷を触ったり寒い日に感じるシビレ
  ・感覚が鈍くなるシビレ
  ・力が入りにくいシビレ

シビレが起きる状況や原因は様々ですが、そのシビレが血流障害によるものなのか、神経障害によるものなのか見極める必要があり、特に脳血管障害によるシビレは早急に医療機関を受診する必要があります。

医療機関で詳しく検査をしてみたが、脳や神経に異常が見られなかったという事もあります。
それでも手足にシビレがある場合は、血流障害によるシビレの可能性もあります。

長時間の正座の後に足に感覚が無くなるほどシビレたり、腕枕の後で腕がジンジンていたり、同じ姿勢が続くと血流が悪くなるだけでなく、末梢神経も圧迫されるためシビレが出ます。

女性の場合はダイエットや更年期、ストレスがきっかけでホルモンバランスが乱れやすく、ホルモンバランスの乱れは自律神経にも大きく影響します。自律神経は血流も調節しているため、血流障害から手足にシビレが出るようになります。

 

血流障害の改善

●体を冷やさない

血流を改善するのであれば、まず体を冷やさないことです。

体の冷えで血行が悪くなると血管自体も柔軟性がなくなり、老廃物が溜まりやすくなります。老廃物が溜まると血液の流れも悪くなり、更に血行が悪くなるという悪循環に陥ります。

●ビタミンEを摂る

血流障害や冷え性の人はビタミンE不足の傾向があります。ビタミンEは卵やナッツ類、油脂類、アボカド、ウナギなどに多く含まれています。
ビタミンEは血行を促進させる作用もあり、シビレの改善にも役立ちます。

●歪みをなおす

体の歪みと血流は余り関係ないようにも思えますが、体の歪みは全身の血流障害を引き起こします。

血流が悪くなると臓器や筋肉への栄養や酸素の運搬もうまく行かなくなります。

骨盤矯正で身体の歪みを調整したり、筋肉に溜まった老廃物を流すことで血流が正常な状態に改善されます。

 

手足のシビレの施術

 

スポルト鍼灸整骨院 武蔵小金井店の施術者は全員が専門の医療過程を終了した国家資格保持者です。

ですから、急なお怪我やスポーツ障害、手足のシビレの治療なども安心して受けて頂けます。また、お体の正しい使い方やトレーニング方法、ストレッチ指導なども十分に行っています。

 

《※本記事はスポルト鍼灸整骨院代表 / 川田英雄(厚生労働大臣認可 : 柔道整復師)が監修しています。》