シンスプリント
- ジャンプの着地で痛む…
- 痛みが強く走れない…
- 運動をしていると段々痛くなる…
- すねの痛みが治らない…
- 不安なくスポーツがしたい…
シンスプリントの原因と症状
シンスプリントはすねの骨(脛骨)の下1/3位の場所に起こり、骨がうずくような鈍痛から症状が始まる場合が多いです。
スポーツ障害の一つで、慣れない環境で運動や競技を始めたりした場合に起こります。
以前から脛骨過労性骨膜炎や脛骨内側ストレス症候群(MTSS)と呼ばれ、約30年ほど前からシンスプリントについての研究が行われてきました。
特にジョギングやマラソンなどランナーには発生頻度が高い障害です。
12歳から16歳に好発しますが、以降の高校生や大学生にも多くみられます。男女比では、やや早いタイミングで女性の方が発生する傾向があります。
シンスプリントはオーバーユース症の1つで、下肢を多く使うスポーツで激しい運動をしている人がなりやすい傾向があります。
●バスケットボール
●サッカー
●テニス
●バレー
●マラソン
●ラグビー
●剣道
●陸上
●ダンス
●スキー
●体操
●バレエ など
過度のランニングやジャンプ、急に走り出したりと急ブレーキをかける動作を含め、足を主に使うスポーツに発生しやすいです。
痛みがある時は基本安静にして足を休ませましょう。
回復スピードにも個人差があり、痛みがあるにも関わらず無理をすると数ヶ月から数年続くような難治例もあります。
シンスプリントの症状はすねの骨(脛骨)の下1/3(ちょうど足首の上辺り)に慢性的な疼痛と圧痛が発生するのが特徴です。
主な下腿の筋肉(下腿三頭筋、ヒラメ筋、後脛骨筋、長趾屈筋、長母趾屈筋)はすねの骨に付着している構造です。
それらの筋肉がすねの骨を覆う骨膜を牽引し、骨膜に損傷による骨膜炎が発生して痛みを感じるようになります。
発症したばかりの時は運動時の痛みだけですが、進行してしまうとスポーツ自体出来なくなる程の痛みになる事もあります。
運動し始めの段階では、踵が着地した直後にのみに痛みがありますが、そのうち体重をかけるだけでも痛むようになったり、常に痛さを感じるようになります。
また、同じような症状でもシンスプリントではなく疲労骨折を起こしている場合もあり、初期症状が似ている疾患ですので注意が必要です。
この両疾患は治療法に違いがあるため詳しく調べる必要がありますが、鑑別が難しく、シンスプリントか疲労骨折かどうかの鑑別はMRIで調べるしかありません。
疲労骨折の治療では安静が必要なため、初期での両疾患の鑑別は重要です。
シンスプリントの治療と予防
シンスプリントはスポーツによる過労性障害のため、患部を安静にして休める保存治療を行います。
まず足に負担をかけないようにして安静にしてください。初期の場合は2週間程度の安静で改善していきます。
症状が悪くなったり慢性化するのを避けるためにも、運動をした際に痛みがあれば、出来るだけ痛みのある部分に負担をかけないように運動量を調整して下さい。
特に歩行中に痛みがあれば、運動自体をしばらく控えて下さい。
焦って復帰を考える人もいますが、返って症状を長引かせたり再発するリスクが高まるので注意して下さい。
何もしなくても痛むような自発痛状態がなくなってきたら、ウォーキングなど軽い運動から徐々に始め、両足でジャンプして痛みを感じない位まで回復したらランニングを始めるなど、段階を踏んで復帰するのが再発を防ぐポイントとなります。
シンスプリントで治療に要する期間の目安は、軽症で初期段階に安静にしていた場合は2週間程度、重症であれば2~3か月後くらいかかります。
シンスプリントの予防として常に意識したいのがストレッチと筋力トレーニングです。足の筋力や柔軟性を意識したトレーニングをしておくと発症しにくくなります。
また、予防のための運動としては水泳や自転車がおすすめです。足の衝撃と体重負荷を抑えながら筋肉強化ができます。
シンスプリントの施術
スポルト鍼灸整骨院 武蔵小金井店の施術者は全員が専門の医療過程を終了した国家資格保持者です。
ですから、急なお怪我やスポーツ障害・外傷の治療も安心して受けて頂けます。また、お体の正しい使い方やトレーニング方法、ストレッチ指導なども十分に行っています。
《※本記事はスポルト鍼灸整骨院代表 / 川田英雄(厚生労働大臣認可 : 柔道整復師)が監修しています。》