椎間板ヘルニア
- おしりから足にかけて痛みや痺れがある…
- 長時間は座っていられない…
- 腰が真っすぐ伸ばせない…
- 病院で椎間板ヘルニアと診断された…
- 出来れば手術は受けたくない…
椎間板ヘルニアの原因と症状
ヘルニアとは、臓器が本来あるべき通常の位置から飛び出してしまっている状態をいいます。
鼠経部で起きる鼠経ヘルニア(脱腸)、臍部の臍ヘルニア(出べそ)など、様々な場所で発症する可能性があります。
中でも背骨の椎間板が飛び出したものを椎間板ヘルニアといい、椎間板の中のゲル状の組織(髄核)が飛び出した状態です。
背骨は頚椎から腰椎まで24個の骨で構成され、全ての骨と骨の間には椎間板が存在し、骨同士が直接当たらないようにクッションのような役割を担っています。
他にも、椎間板は体の柔軟性を保つなど、体を動かす上で重要な役割を果たしています。
そのため、負担の掛かりやすい頚椎と腰椎に発生しやすく、20代~40代の男性に多く発症する傾向があります。
椎間板ヘルニアの原因としては、椎間板に掛かる圧力が挙げられます。
椎間板は線維輪と呼ばれる硬い組織で覆われていますが、圧力が掛かると中の柔らかい髄核が飛び出してきます。
その飛び出した髄核が神経を圧迫し、痛みやシビレなど様々な症状を引き起こします。
椎間板への圧力以外にも、椎間板ヘルニアには喫煙や遺伝的要因なども関係してきます。
また椎間板は10代をピークに徐々に衰え始めるため、加齢も大きな要因となります。
その他、重い物を持ち上げる動作、中腰姿勢の動作、身体への負担が大きいスポーツ、激しい動きなども発症のリスクが高くなります。
椎間板ヘルニアの症状として最も多く見られるものに座骨神経痛があります。
これは飛び出した髄核が、体の中で一番太く長い神経である坐骨神経を圧迫して起こる症状で、お尻からふくらはぎの外側にかけて痛みやシビレがおきます。
症状は腰痛だけの場合もあれば、腰から下腿にかけて強い痛みを感じる場合もあり、個人差があります。
症状が重い場合は、咳やくしゃみをするだけでも激痛がはしり、麻痺や排尿排便障害、頻尿、失禁などの膀胱直腸障害を引き起こす場合もあります。
椎間板ヘルニアの治療と予防
椎間板ヘルニアの治療は主に手術療法と保存療法があります。
●手術療法
椎間板ヘルニアに伴う麻痺や膀胱直腸障害がみられる場合、主に手術療法が選択されます。
●保存療法
一般的な治療として、まず保存療法を行う場合が多く、コルセットなどの装具療法をはじめとして、投薬治療やブロック注射、リハビリなどを行います。
保存療法はあくまで痛みやシビレなどの症状を緩和する対処療法で、ヘルニアによる神経圧迫などの原因を取り除くことは出来ません。
薬物療法では、痛みの元となる炎症を抑えるほか、神経の働きを改善して症状を緩和させます。
注射治療は痛みを伝える信号をブロックし、神経から伝わる痛みを抑える治療法です。
装具療法は主にコルセットの装着などで背骨にかかる負担を軽減します。
リハビリでは運動療法やストレッチを行い、電気治療や超音波治療などの物理療法を組み合わせて行う場合もあります。
痛みが有る場合、安静にした方が良いと考えるかもしれませんが、安静で痛みは落ち着いても、治療の手段にはなりません。
腰に負担がかからないように注意しながらでも、なるべく通常の生活を送った方が早く改善します。
急性期で痛みが強い場合は、鎮痛剤、坐剤、点滴、湿布、軟膏、筋弛緩薬等の併用も有効です。
急性期が過ぎて慢性期に入ると、慢性的な疼痛に対する薬や痛みから来るストレスに対する抗うつ剤を併用する場合もあります。
慢性的な痛みは体に大きなストレスを与えます。
重要なのは少しでも痛みを緩和し、痛みを感じない時聞を増やす事です。
電気治療や超音波治療で原因の治療は出来ませんが、一時的にでも痛みのストレスから解放する意味では有効です。
椎間板ヘルニアの予防として意識してほしいのが日常生活での姿勢や動作です。
特に中腰姿勢が続く作業や、重たい物を持ち上げる動作は避けてください。
腰への負担を減らすことも大切ですが、負担に耐えられる体作りも意識してください。
腰や腹筋、背筋周りの筋肉をつける、ストレッチなどで柔軟性のある体作りをするというのも有効です。
トレーニングやストレッチなど、無理のない範囲から椎間板ヘルニアの予防をしていきましょう。
椎間板ヘルニアの施術 | スポルト鍼灸整骨院 武蔵小金井店
スポルト鍼灸整骨院 武蔵小金井店の施術者は全員が専門の医療過程を終了した国家資格保持者です。
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また、お体の正しい使い方やトレーニング方法、ストレッチ指導なども十分に行っています。
《※本記事はスポルト鍼灸整骨院代表 / 川田英雄(厚生労働大臣認可 : 柔道整復師)が監修しています。》