テニス肘
- 物を持つ時に痛い…
- 運動時に痛みがある…
- 肘の外側が痛い…
- 押すと痛い…
- 雑巾を絞ると痛い…
テニス肘とは?
テニス肘は正式名称を「上腕骨外側上顆炎」といいます。
手首に負担がかかるような動作で、肘の外側から前腕部あたりに痛みが出るのが特徴です。
手首に大きな負担がかかるテニスプレイヤーなどに多くみられる症状のため、「テニス肘」または「テニスエルボー」などとという呼び方で知られるようになりました。
スポーツ以外でも、仕事などで繰り返し腕を動かし続ける動作や日常の動作が原因でも発症するケースがみられます。
上腕骨の外側下部にある上腕外側上顆(肘外側にある出っ張り)には手指を動かす筋肉が多く付着していており、その中の短橈側手根伸筋腱に負担がかかり、亀裂や炎症が起きたものがテニス肘です。
最初は軽い痛みでも、だんだと症状が進行してくるにつれて物が持てない程の強い痛みになる場合もあるため、程度によっては日常生活に支障が出るようなケースもあります。
テニス肘は、何もしていない時に痛みはなく、手首を動かしたり指を伸ばすといった動きで肘の外側に痛みを感じるのが特徴です。
日常生活では、物をつかむ動作やドアノブを回したり雑巾を絞るといった動作で痛みが発生します。
症状は急に強い痛みから始まる場合もありますが、徐々に痛みが強くなってくる場合など、症状の程度には個人差があります。
一度発症すると治りにくいというのもテニス肘に見られる特徴の一つです。
テニス肘の主な原因と予防
テニス肘の原因はまだはっきりと解明されていません。
30代以上のテニスプレイヤー多く発症するため、同じ動作を繰り返し行う腕の腕のオーバーユースではないかと考えられています。
また、プレーする頻度やハードな練習をする人ほど発症率も上がり、テニス以外にも重い荷物を運ぶ職業や手首を酷使する職種などで発生します。
運動をしない中高年の主婦にも多く発症していることから、加齢や性別、ホルモンなどとの関係も考えられます。
テニス肘の原因①:腕を酷使するスポーツ
テニスを一例にあげると、レシーブの際にはボールの衝撃が手先から肘にかけて直に伝わります。
サーブやレシーブなどで何度も衝撃を受ける事で、腕に負荷がかかり続けて炎症を起こすと考えられています。中でもバックストロークは腕への負担が特に大きいため、痛みを感じやすい傾向にあります。
プレイ頻度の少ない初中級者でも、自分に合っていないラケットを使用していたり、スイングのフォームが悪いと腕への負荷が大きくなって発症する場合があります。
また、テニスだけでなく、同様の動きを繰り返すバドミントンやゴルフ、卓球プレイヤーにも多く見られることから、テニス肘はスポーツ障害の一つと言えます。
テニス肘の原因②:腕を酷使する職業
スポーツ以外にも、職種によっては腕に負担をかけて発症する場合があります。
重い荷物を運ぶ運搬業、重い調理器具を持ち続ける料理人、工具などを使用する大工などにも多い障害で、手首や腕を酷使する仕事の人に発症しやすい傾向にあります。
テニス肘の原因③:性別と発症しやすい年代
テニス肘は、若い時よりも30代以降になると発症率が上がってきます。これは加齢に伴う腕の筋力低下や、肘の腱の強度自体が弱くなる変性が原因と考えられます。
性別には関係なく発症しますが、筋力の弱さや家事で腕を使う機会が多いといった理由から、30代以降の主婦の発症も多く見られます。
テニス肘は、腕を使い過ぎないように工夫する事が大切です。
腕の筋力トレーニングやストレッチ、アイシングといったケア行う事で発症予防や症状の改善につながります。
慢性化した場合、治療に何年もかかるケースもあるため、なるべく早いうちに治療を進めていきましょう。
テニス肘の施術 | スポルト鍼灸整骨院 武蔵小金井店
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《※本記事はスポルト鍼灸整骨院代表 / 川田英雄(厚生労働大臣認可 : 柔道整復師)が監修しています。》