スポーツ障害

  • ケガの予後が悪く、後遺症が心配だ…
  • 痛くても、なかなか練習を休めない…
  • とにかく早く練習に復帰したい…
  • いつも同じようなケガを繰り返す…
  • 自分のトレーニング方法がわからない…

スポーツ障害とスポーツ外傷

スポーツ障害・スポーツ外傷とは、スポーツが原因によって起こる運動器の損傷をいいます。

どちらも同じような呼び方ですが、損傷の原因によってスポーツ障害とスポーツ外傷に分類されています。

スポーツ障害は繰り返される過度の動作や運動負荷によって組織が損傷したものです。

野球肘やテニス肘、オスグッドシュラッター病、疲労骨折、シンスプリント、関節炎などがそれに当たります。

一方のスポーツ外傷は、スポーツ中に他からの外力によって組織が損傷した場合をいいます。
転倒や衝突によって起きる外傷がスポーツ外傷です。

中には繰り返しの運動負荷がかかって組織が損傷しているところに、他からの力が加わってケガをしてしまうこともあり、スポーツ障害とスポーツ外傷との分類が難しい場合もあります。

スポーツ障害・スポーツ外傷の種類

スポーツ障害には以下のようなものがあります。

野球肘(内側上顆炎)

「野球肘」とよく聞きますが、野球肘は通称で正式には「内側上顆炎」といいます。

投球動作を繰り返し、負担が積み重なって起きる肘の痛みです。肘関節の筋肉や骨などに炎症が起きて痛みが発生します。

スナップを利かせてボールを投げる場合、手首を必要以上に曲げる動作が伴います。

手首を曲げる動作には肘の内側から手首の先までの筋肉が関係し、繰り返し酷使することで肘の内側に痛みが発生します。

フォームの欠点やクセは個人差がありますが、原因としてそのフォーム自体に無理がかかっている可能性が考えられます。中でも投球のリリース時に上体が開いているために、肘にかかる負担が大きくなっているケースが多く見られます。

野球肘の治療法としては、電気治療や温熱治療が一般的です。

治療以外では、体の柔軟性を高めるストレッチや筋力アップで肘にかかる負担を軽減させることも有効です。

テニス肘

繰り返しラケットをスイングする動作で腕に過度の負担がかかるオーバーユース障害のことを言います。

バックハンドストロークのインパクトは大きく、ボールを手首で捕えようとすると手関節の伸筋やその付着部位には想像以上の大きな負担がかかります。

繰り返し負荷をかけ続けた結果、筋の変性や骨膜の炎症などにより痛みが発症します。

治療法としては、患部の安静が一般的な方法です。他にも負担が掛からないように患部のアイシングや、サポーターなどを使って幹部の負担を減らすようなケアも重要です。

回復してからは、負担のかかりにくいフォームや技術の習得、負担の少ない自分に合ったラケットを使用するなどの対策が再発を防止をします。

オスグッド病

オスグッド病は成長期のスポーツ障害の代表ともいわれ、小中学生男子に多い膝のオーバーユース障害です。

ジャンプ動作時の膝屈伸や、ダッシュやキックの動きで筋肉に脛骨結節部が強く牽引され、骨膜が剥がれたり炎症を起こして痛みが発生します。

小中学生時期は急激に身長が伸びる時期で、オスグッド病には急激な骨の成長が大きく関係しています。

骨の急激な成長に周りの筋肉や腱などの軟部組織がついていけず、ひざのお皿部分(膝蓋骨)を引っ張る力がすねの下(脛骨粗面)にかかってしまいます。

太ももの大腿四頭筋の柔軟性低下をきっかけに、大腿四頭筋が脛骨粗面を引っ張って、ダッシュやキックの動作で痛みが出てきます。

どのスポーツでも発生する可能性があるスポーツ障害ですが、特にバレー、バスケなどでのジャンプ動作に伴う膝屈伸時や、サッカーでのダッシュやキックといった動作で起こりやすい傾向があります。

疼痛や強い圧痛が主症状で、熱感や腫張が見られる場合もあります。

応急処置にはアイシングが効果的です。痛みの処置として内服による消炎鎮痛薬の処方や超音波、低周波療法による治療があります。

オスグッド病の予防対策としては、大腿四頭筋のストレッチやオスグッド用の膝サポーターなどが有効です。

成長期が過ぎれば骨の成長も落ち着いて骨も硬くなりますので、症状はいったん落ち着きます。ただし、成人になってからも運動で強い力が膝に加わると、ひざ下部分(脛骨結節部)に再び痛みが発生する場合があり、オスグッド病の後遺症が出る場合があるので注意が必要です。

疲労骨折

一度では骨折に至らないような弱い力が、繰り返し同じ個所に加わることで発生する骨折を疲労骨折といいます。

疲労骨折は最初レントゲンで確認できないケースが多く、発生して2週間前後でレントゲン診断できるようになります。

足の甲やすねが痛くなるシンスプリント、投球動作が原因となる肘の内側部の剥離骨折、ゴルフでの肋骨骨折などが代表例です。

治療法としては薬物投与や手術などは基本的に行わず、患部に負荷をかけないよう安静にして自然治癒させる方法が主になります。

シンスプリント

脛骨疲労性骨膜炎と呼ばれるスポーツ障害で、骨を覆っている骨膜部分が炎症をおこし痛みが出ます。

すねやふくらはぎの筋肉に負荷がかかる運動が原因で、筋肉の牽引によりすねの下1/3部分の骨に激しい痛みが出るのが特徴です。

ランニングフォームに問題があったり、足に合わないシューズを履いている、コンクリートなど固い地面でのトレーニング、筋肉の酷使といった運動面での問題だけでなく、筋力不足、柔軟性不足、扁平足、回内足といった原因なども考えられます。

治療法としては足を長期間しっかり休める保存療法になります。

急激に練習を再開すると痛みが再発する可能性が高いため、治療期間中はスイミングやエアロバイクを使ったトレーニングでコンディションを保っておけば、再発の防止にもつながります。

 

最後に、スポーツ外傷は運動時に外的な力が加わった事による骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷、肉離れ、靭帯損傷、筋肉痛、突き指などが分類されます。

 

スポーツ障害の施術

 

スポルト鍼灸整骨院 武蔵小金井店の施術者は全員が専門の医療過程を終了した国家資格保持者です。

ですから、急なお怪我やスポーツ障害・外傷の治療も安心して受けて頂けます。また、お体の正しい使い方やトレーニング方法、ストレッチ指導なども十分に行っています。

 

《※本記事はスポルト鍼灸整骨院代表 / 川田英雄(厚生労働大臣認可 : 柔道整復師)が監修しています。》