オスグッド病

膝の前面や腱の付着部分に痛みある…
膝の曲げ伸ばしで痛みが出る…
膝に腫れが生じることがある…
特にスポーツや運動をする際に痛みが増す…
長時間の活動後に痛みが現れる…

「オスグッド病」の原因と症状 | 武蔵小金井スポルト鍼灸整骨院

オスグッド病とは、主に若年期に見られる膝の痛みを伴う病態です。特にスポーツをしている青少年に多く見られます。

この疾患は、膝蓋骨腱の付着部位である膝蓋骨に炎症が生じることによって引き起こされます。正式には「膝蓋骨腱骨端炎」と呼ばれますが、一般的には「オスグッド病」と呼ばれています。

成長期の子供や青年に一般的に見られ、特にスポーツ活動を行う者に頻繁に発生します。継続的な運動や活動によって膝に負荷がかかることで引き起こされることがあります。

典型的な症状は、膝の前面や腱の付着部分に痛みや腫れが生じることです。この痛みはしばしば活動中や膝を曲げたり伸ばしたりする際に悪化します。

オスグッド病は、運動をしている子供や青年にとっては一般的な問題ですが、適切な治療と管理を行うことで、通常は完全に回復します。しかし、適切な治療を行わない場合や過度の負荷をかけ続けると、慢性化する可能性もあります。したがって、この病気を発症した場合は早期に適切な治療を受けることが重要です。

オスグッド病の治療と予防には、いくつかの方法があります。まず、痛みや腫れを軽減するために、活動制限や安静が必要です。特に痛みが強い場合は、一時的にスポーツや激しい活動を避けることが重要です。また、氷や湿布を利用して炎症を抑えることも効果的です。

さらに、ストレッチや筋力トレーニングなどの運動療法を行うことで、筋肉のバランスを整えることができます。特に大腿四頭筋や腸脛靭帯などの周囲の筋肉を強化することで、膝への負荷を軽減することができます。また、膝のサポーターやテーピングを利用することも痛みの軽減に役立ちます。

さらに、痛みを和らげるために非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）を使用することができます。これらの薬物は炎症を抑える効果があり、痛みの緩和に役立ちます。ただし、長期間の使用は避け、医師の指示に従うことが重要です。

予防策としては、過度な負荷や反復動作を避けることが重要です。特に成長期の子供や青年は、運動量を適切にコントロールし、適切な休息を取ることが重要です。また、運動前後に十分なストレッチやウォームアップを行うことも大切です。

さらに、適切な装備や姿勢を維持することも予防に役立ちます。特にスポーツをする際には、適切な靴や安定した地面で行うこと、また正しい姿勢を保つことが重要です。

総じて、オスグッド病は運動をしている子供や青年にとって一般的な問題ですが、適切な治療と予防策を実践することで、症状を軽減し、再発を防ぐことができます。しかし、症状が重篤な場合や継続する場合は、専門医の診察を受けることが重要です。

「オスグッド病」改善のための3つの選択肢 | 武蔵小金井スポルト鍼灸整骨院

「オスグッド病」改善のための選択肢は、大きく分けて3つあります。

自宅でのセルフケア

オスグッド病の自宅でのセルフケアには以下のアプローチがありますが、実施前に専門家の指示を受けることも重要です。以下は一般的なアドバイスです。

安静と休息：痛みがひどい場合は、膝に負荷をかけないようにしてください。激しい運動や長時間の立ち仕事を避け、必要に応じて休息をとります。

アイシング：痛んでいる膝を氷で冷やすことで炎症や痛みを軽減することができます。氷を直接肌に触れさせないようにし、15〜20分間隔で数回行います。

コンプレッション：伸縮性のある包帯やコンプレッションスリーブを使用して膝を包みます。これにより、腫れを軽減し、安定感を与えます。

高さを調整した靴：靴の高さを調整することで、膝にかかる負荷を軽減できます。適切なアーチサポートを持つ靴を選ぶことも重要です。

ストレッチと筋力トレーニング：膝の周りの筋肉を強化し、柔軟性を向上させるためにストレッチや筋力トレーニングを行います。特に大腿四頭筋やハムストリングス、腸脛靭帯を重点的に鍛えると良いでしょう。

適切な姿勢：正しい姿勢を保つことは、膝への負担を軽減するのに役立ちます。特に座るときや立つときに姿勢を意識し、膝に余分なストレスがかからないようにします。

これらのセルフケア方法は、オスグッド病の症状を管理し、回復を促進するのに役立ちます。

ただし、間違った知識や方法でのセルフケアは、反って症状を悪化させる場合もあります。症状が悪化したり、セルフケアが効果がない場合は、速やかに専門家に相談してください。

整形外科を受診する

整形外科でのオスグッド病の治療には、いくつかのアプローチがあります。

サポート装具の使用：膝のサポートや圧迫を提供する装具（例：ニーブレースやパテラストラップ）の使用が役立つ場合があります。

炎症を抑える薬物療法：炎症を軽減するために、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の使用が推奨される場合があります。

ストレッチと筋力トレーニング：筋肉を柔軟にし、周囲の筋肉を強化することで痛みを軽減できます。特に大腿四頭筋とハムストリングスのストレッチ、膝周囲の筋力トレーニングが有効です。

重度の場合や上記の治療が効果がない場合、医師はより積極的な治療法を検討するかもしれません。例えば、短期間の固定装具の使用、物理療法、または膝の周囲にステロイド注射を行うことが考えられます。手術はほとんどの場合は必要ありませんが、稀に痛みが慢性的で重度の場合に行われることがあります。

ただ、軽度のオスグッド病に対しては、痛み止めと湿布薬が処方されて、あとは様子を観る保存療法というのが整形外科での基本的なアプローチです。

痛み止めについては、1分でも早く痛みを止めたいという場合には有効ですが、痛みを引き起こした原因が改善される訳ではありません。炎症が治まって痛みが引いても、また再発しやすいという点には留意するべきです。

整骨院での治療を選択する

背骨、特に頸椎の状態や姿勢はオスグッド病に大きく影響します。

整骨院では、一般的になアイシング、ストレッチ、テーピングなどに加え、オスグッド病の治療の一環として、骨盤矯正やカイロプラクティックなどの手技療法を用い、関節や筋肉のバランスを整えます。適切な姿勢や動きをサポートするために、関節の可動域を改善し、筋肉のバランスを整えることが重要です。これにより、神経や血管の圧迫が緩和され、オスグッド病の症状が軽減されることが期待されます。

また、超音波や低周波による電気治療は局所的な血行を促進し、筋肉の緊張をほぐすリラックス効果があります。

鍼灸師のいる整骨院では、オスグッド病の症状緩和治療も受けられます。

整骨院で治療を受ける際の留意点としては、整骨院では手技が中心に行われるため、施術者によって知識や治療技術にバラつきがあるという点です。

正しい理論やエビデンスに基づいた効果的な治療が行われているか、見極める必要があるかも知れません。

どのような治療理念で、どんな治療を行っている整骨院を選択するか？が大切になります。