武蔵小金井で腰痛治療!整骨院と整形外科の違い

2025年05月5日

腰痛に悩んだとき、まず知っておきたい整形外科と整骨院の違いとは?

腰痛は現代人にとって非常に身近な悩みです。デスクワークによる長時間の座位姿勢や、家事・育児による負担、さらには運動不足やストレスなど、原因は実にさまざまです。実際、日本整形外科学会の報告によると、日本人の約80%が一生に一度は腰痛を経験するとされています。

そんな腰痛に直面したとき、多くの方が「どこへ行けばいいのか?」と迷います。「整形外科に行くべきか、それとも整骨院がいいのか?」と悩まれる方も少なくありません。特に、武蔵小金井エリアには多くの医療機関や整骨院があるため、選択肢が多い分、判断が難しくなるのが現実です。

そこで今回のブログでは、腰痛に対する整形外科と整骨院、それぞれの治療の違いについて、専門的な視点からわかりやすく解説していきます。まずは、それぞれの医療機関がどのような性質を持っているのか、基本から見ていきましょう。

整形外科とは? 〜画像診断と医学的アプローチ〜

整形外科は、正式には「整形外科医院」「整形外科クリニック」と呼ばれ、国家資格を持つ**医師(ドクター)**が診療を行う医療機関です。主に、骨・関節・筋肉・神経といった運動器の病気やケガを専門に扱う診療科であり、医療保険制度のもとで診療が行われます。

腰痛の場合、整形外科では以下のような診察が一般的です。

  • 問診と視診・触診
  • X線(レントゲン)やMRI、CTによる画像診断
  • 血液検査や神経学的検査
  • 内服薬や湿布の処方、ブロック注射などの医療的処置

このように、整形外科では原因の特定と症状の診断が中心で、必要に応じて医薬品による痛みの緩和や外科的アプローチが行われます。特に「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」「すべり症」などの器質的異常が疑われる場合には、まず整形外科で精密な検査を受けることが重要です。

整骨院とは? 〜手技と自然治癒力に着目したアプローチ〜

一方、整骨院(接骨院)は、柔道整復師という厚生労働省認可の国家資格を持つ施術者が施術を行う施設です。医師ではありませんが、骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷などの「急性外傷」や、筋肉・関節の機能不全に対する非侵襲的な手技療法を提供します。

腰痛において整骨院が得意とするのは、「検査で異常は見つからないが、痛みや違和感がある」といったケースです。例えば:

  • 長時間の座り仕事による筋膜性腰痛症
  • 姿勢不良や骨盤の歪みによる慢性腰痛
  • 運動や重労働による筋・筋膜の緊張
  • 肩こり・背部痛と連動した広範囲の機能障害

整骨院では、こうした腰痛に対し、以下のような施術が行われます。

  • 徒手による骨格矯正(骨盤矯正・背骨調整など)
  • 筋肉・筋膜に対する手技療法(マッサージ・ストレッチ等)
  • 電気療法(干渉波、低周波など)
  • テーピングや運動指導による機能改善

また、当院「スポルト鍼灸整骨院 武蔵小金井店」では、整骨施術だけでなく鍼灸治療や姿勢改善のための運動療法も併用し、自然治癒力の活性化を重視したアプローチを行っています。

選ぶ基準は「症状の性質」と「目的」

ここまでを踏まえると、整形外科と整骨院はそれぞれ得意とする分野やアプローチが異なることがわかります。ざっくりとまとめると次のようになります。

症状・目的

適した医療機関

激しい痛み・しびれ・麻痺がある

整形外科(精密検査・薬物治療)

レントゲンでは異常なし、でも痛む

整骨院(機能面からのアプローチ)

筋肉や姿勢の歪みが原因と思われる腰痛

整骨院

神経の障害が疑われる腰痛

整形外科 整骨院

もちろん、整骨院でも症状によっては整形外科での受診をすすめることがありますし、その逆もあります。重要なのは、「腰痛の原因が何か」を明確にし、どのような治療が必要かを見極めることです。

 

 

整骨院の腰痛施術の流れと、整形外科との併用がもたらす相乗効果

前項では、腰痛に対する整形外科と整骨院の治療アプローチの違いについて解説しました。ここでは、整骨院で実際にどのような流れで施術が進むのか、また、整形外科との併用がなぜ効果的なのかについて詳しくご紹介します。特に「どこに行けばよいのか分からない」という方にとって、安心して判断できる材料になるよう、現場の視点から丁寧にお伝えします。

整骨院での腰痛施術の流れ

当院「スポルト鍼灸整骨院 武蔵小金井店」では、腰痛を訴える患者様の症状に応じて、柔道整復術と鍼灸、運動療法を組み合わせたオーダーメイド施術を行っています。以下は、初回来院時からの施術の流れの一例です。

カウンセリングと評価

まずは問診票をもとにした丁寧なカウンセリングを行い、腰痛のきっかけや日常動作、既往歴などを詳しく伺います。そのうえで、触診や可動域検査、筋緊張の確認、姿勢評価などを通じて、痛みの原因や身体の状態を多角的に分析します。

この段階では、「整形外科での検査結果がある方」にも、診断内容を参考にしながら整骨院ならではの視点で補足評価を行い、より正確な施術方針を立てます。

手技療法・矯正・物理療法

状態に応じて、以下のような施術を組み合わせて行います。

  • 骨盤や腰椎の歪みを整える手技(骨格矯正)
  • 筋膜リリースやトリガーポイントへのアプローチ
  • 低周波や温熱などの物理療法
  • 必要に応じて鍼灸施術を併用(筋緊張・血流改善)

これらの施術により、痛みの原因となる筋肉の硬直や関節の可動制限、血流障害を改善し、根本的な改善を図ります。

セルフケア・再発防止の指導

施術後は、腰痛の再発を防ぐために姿勢の取り方やストレッチ、インナーマッスル強化のトレーニングなど、日常でできるセルフケア方法もお伝えします。これが整骨院の強みの一つであり、単に一時的に痛みを和らげるのではなく、「治る力を引き出す」という考え方に基づいています。

整形外科との併用で得られるメリットとは?

腰痛の治療において、整骨院と整形外科はどちらか一方に絞らなければならない、ということはありません。むしろ、双方の得意分野を活かして併用することが、より効果的な結果を生むケースも多いのです。

◎ 整形外科で得られる「診断の確定」

整形外科では、MRIやレントゲンなどの画像診断により、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、圧迫骨折などの病理的所見を正確に把握できます。これにより、危険な疾患を見逃すことなく、適切な治療方針を選ぶことが可能になります。

◎ 整骨院で得られる「日常生活の改善アプローチ」

一方で、整骨院では画像に映らない筋膜の緊張や骨格のゆがみ、動作のクセなどに着目し、機能的な改善や再発予防を行います。また、薬に頼らず自然治癒力を促すため、長期的な視点での体質改善を期待できます。

医師との連携体制がある整骨院なら安心

当院では、武蔵小金井周辺の整形外科とも連携を図っており、必要に応じて紹介状の作成や診断結果の共有も行っています。整形外科の受診歴がある方にも、安心して施術を受けていただける環境を整えております。

複合的な腰痛には複合的なアプローチを

腰痛は、単に「腰が痛い」というだけの単純なものではありません。心理的ストレスや生活習慣、運動不足、姿勢のクセなど、複数の要因が絡み合って生じることが多いため、整形外科的な医学的処置と、整骨院での身体機能面からのアプローチは補完関係にあります。

「薬や注射で痛みが引いても再発してしまう」「検査では異常がないと言われたが不調が続く」そんなときは、ぜひ整骨院の視点も取り入れてみてください。整形外科での治療と並行して通うことで、改善スピードや回復の質が大きく変わる可能性があります。

 

 

腰痛に悩むあなたへ──整骨院での改善事例と通院の現実的な目安

ここまで、腰痛に対して整形外科と整骨院がそれぞれどのような特徴を持ち、どのように活用できるかを詳しくご紹介してきました。ここでは、実際に整骨院で腰痛の改善に至った患者様の具体例とともに、通院の頻度や費用感、そして最後に整骨院選びのポイントをお伝えします。

「自分も行ってみようかな」「でもどれくらい通う必要があるのか分からない」といった疑問を持つ方の不安を、少しでも解消できる内容になれば幸いです。

整骨院での腰痛改善事例

事例①:40代・男性・デスクワーク中心の腰痛

武蔵小金井在住の40代男性。パソコン業務が中心で、座りっぱなしの姿勢による筋膜性腰痛症に悩まれていました。整形外科では「異常なし」と診断され、湿布と痛み止めを処方されたものの、根本的な改善には至らず、当院へ来院。

初回評価では骨盤の後傾と股関節周囲の可動域制限が顕著で、腰部の筋膜に強い緊張がみられました。そこで、週2回ペースでの骨格矯正と筋膜リリースを3週間実施。その後、週1回に減らしつつ、自宅でのストレッチや姿勢改善指導を併用。2ヶ月で症状がほぼ消失し、再発予防に切り替えた例です。

事例②:30代・女性・産後の慢性腰痛

産後半年の30代女性。育児による腰への負担と、骨盤の開きからくる仙腸関節の不安定性が原因で、慢性的な腰の重だるさに悩まれていました。整形外科では明確な異常は見つからず、当院を受診。

整骨院では産後特有の骨盤バランスの乱れを確認し、骨盤矯正と体幹トレーニングを実施。初期は週1回の施術、その後2週に1回へ移行。3ヶ月後には症状が大幅に改善され、抱っこや家事もスムーズに行えるようになりました。

このように、整形外科では対応しきれない「機能的な問題」や「日常動作との関連性」について、整骨院ではきめ細かい対応が可能です。

通院回数・頻度と費用の目安

腰痛治療で整骨院に通う際、どのくらいの頻度で、どの程度の期間通う必要があるのかは、非常に気になるポイントです。

通院頻度と期間

  • 急性腰痛(ぎっくり腰等):週2〜3回の施術を2〜3週間継続。早期回復が期待されるケースが多いです。
  • 慢性腰痛(筋疲労・姿勢不良型):週1回〜隔週で1〜3ヶ月を目安に継続。
  • 再発防止・メンテナンス目的:月2回程度のケアで状態を安定化。

整骨院では、症状の重さと回復の度合いに応じて施術プランを柔軟に調整できるのが特徴です。特に当院では、「短期集中で治したい」「仕事が忙しくて頻繁に通えない」などの個別の事情にも対応しながら施術計画を組み立てています。

費用について

整骨院の施術費用は、保険適用か自由診療かによって異なります。

  • 保険施術(急性・亜急性の症状):初回3,000円前後、2回目以降は500〜1,000円程度(負担割合により変動)
  • 自由診療(慢性症状・骨盤矯正・鍼灸など):1回あたり6,000〜が相場

当院では、症状の説明と同時に費用の見通しを明確にご案内し、ご納得いただいた上で施術に進んでいます。「いくらかかるか分からない」という不安を抱えたままにはしませんので、ご安心ください。

整骨院選びで失敗しないためのポイント

腰痛で整骨院を選ぶ際、数多くある中からどこを選べばよいか迷ってしまう方も多いでしょう。以下の点に注目すると、信頼できる整骨院に出会いやすくなります。

国家資格を持つ柔道整復師が常駐しているか

医療類似行為のなかでも、整骨院は国家資格者である柔道整復師が施術を行うことが法律で定められています。

丁寧な説明と施術計画の提案があるか

初診時に、症状の原因や施術内容、通院頻度、期間について納得できる説明があるかは非常に重要なポイントです。

医療機関との連携体制が整っているか

整形外科での診断結果を参考にしたり、必要に応じて紹介状を書いてもらえる体制がある整骨院は、より安心して通えます。

まとめ:整形外科と整骨院、それぞれの強みを理解して腰痛改善へ

腰痛に悩んだとき、整形外科と整骨院のいずれか一方にこだわる必要はありません。それぞれの強みを理解し、症状や目的に応じて適切に使い分けることが重要です。

痛みの原因をしっかり把握したいときは整形外科へ、そして身体の使い方や姿勢を見直して根本的に改善したいときは整骨院へ。そんな視点で選択することが、腰痛との長い付き合いをより前向きなものに変えてくれるでしょう。

もしあなたが、今まさに腰の不調で悩んでいるなら──
「検査では異常がないのに痛い」「薬では一時的にしか楽にならない」と感じているなら、ぜひ一度、スポルト鍼灸整骨院 武蔵小金井店へご相談ください。あなたの身体に向き合い、根本からの改善を一緒に目指してまいります。