2025年05月21日

肩こりは“ただの疲れ”ではない——整形外科での診断が重要な理由

「長時間のデスクワークで首や肩が重い」「最近、頭痛まで起こるようになった」——そんな症状を感じながらも、「肩こりくらいで病院に行くのは大げさかも」と思っていませんか？しかし、肩こりは単なる疲労の蓄積だけではなく、**整形外科的にみるとれっきとした“症状”**であり、放置することで慢性痛や自律神経の乱れなど、さらなる不調を引き起こすリスクもあります。

 

 

特に武蔵小金井のような都市部では、オフィスワーカーを中心に肩こりに悩まされる方が多く、近年では整形外科での専門的な診断や治療を受けるケースが増えてきています。整形外科では、単なる筋肉疲労にとどまらず、頚椎（けいつい）症性神経根症や肩関節周囲炎（いわゆる五十肩）、変形性頚椎症など、さまざまな原因疾患の有無を精密に検査します。

整形外科での肩こりの診察では、まず問診・触診に加え、必要に応じてX線（レントゲン）やMRIによる画像診断を行い、頚椎や肩関節の状態を確認します。「姿勢が悪いから肩がこる」と一括りにしてしまいがちですが、実際にはその背後に椎間板の変性や骨の変形、神経の圧迫などが隠れていることもあります。

また、近年ではスマートフォンやPCの使用時間が急増しており、「ストレートネック（頚椎前弯の消失）」と呼ばれる状態の患者が整形外科で多く確認されるようになっています。この状態が続くと、頚椎周囲の筋緊張が慢性化し、肩こりだけでなく手のしびれやめまい、集中力の低下なども引き起こす原因になります。

整形外科での治療法としては、内服薬（消炎鎮痛剤や筋弛緩剤）や注射治療（トリガーポイント注射、神経ブロックなど）、物理療法（低周波や温熱治療）が主に用いられます。しかし、これらは一時的に症状を和らげるための「対症療法」であるケースも多く、根本的な体のバランス改善には整骨院などでの筋膜リリースや姿勢矯正との併用が推奨されることもあります。

当整骨院（スポルト鍼灸整骨院 武蔵小金井店）でも、整形外科との連携を意識しながら、肩こりの原因を多角的に分析し、根本からの改善を目指しています。「整形外科で検査は受けたけど、薬では改善しない」とお悩みの方も、まずはお気軽にご相談ください。

 

 

整形外科と整骨院——肩こり治療のアプローチはどう違う？

肩こりの治療を検討する際、「整形外科に行くべきか、それとも整骨院のほうがいいのか」と迷われる方は少なくありません。どちらも身体の痛みに対応する医療機関ではありますが、その診療スタンスや施術方法には明確な違いがあります。ここでは、それぞれの役割と特性を整理し、効果的な治療選びのヒントをお伝えします。

まず、整形外科では医師による診断と西洋医学に基づいた治療が行われます。画像診断や血液検査などを通じて肩こりの原因が明確に病的なものであるかどうかを判断し、適切な処方薬や注射、リハビリ指導などを行います。特に、頚椎や神経に関わる異常が疑われる場合は、医療機関での対応が不可欠です。

一方、整骨院では、レントゲンなどの診断機器は使用できないものの、筋肉や関節、骨格のバランスを手技中心に整えることに特化しています。肩こりの背景には、日常生活の姿勢不良や筋膜の癒着、肩甲骨の可動域制限などが複雑に絡み合っており、これらを全身の視点から丁寧に整えるのが整骨院の役割です。

例えば、武蔵小金井の当整骨院では、整形外科での検査結果を参考にしつつ、筋緊張の緩和や体幹の安定化、骨盤の調整などを組み合わせた施術を提供しています。これにより、「薬を飲んでも一時的にしか改善しなかった肩こりが軽減した」と実感される患者様も少なくありません。

また、整形外科ではどうしても「数分で診察が終わる」「運動指導の時間が足りない」といった制限があります。整骨院ではその補完として、患者様とじっくり向き合い、日常生活における姿勢の指導や、ストレッチ、セルフケアのアドバイスなども行えます。特に慢性的な肩こりに対しては、継続的かつ総合的なケアが改善の鍵となります。

重要なのは、「整形外科か整骨院か」の二択ではなく、それぞれの強みを理解し、必要に応じて使い分ける、あるいは連携させるという視点です。肩こりの原因は一人ひとり異なります。骨格のゆがみ、筋肉の緊張、ストレス、自律神経の乱れ——どの要因が中心になっているかを見極め、最適な方法でアプローチしていくことが大切です。

もし整形外科で「異常なし」と言われたにもかかわらず、肩の重さや不快感が続いている場合は、整骨院での手技療法や姿勢改善に大きな効果を感じられるかもしれません。特に当院では、西洋医学と東洋医学を融合した独自のアプローチで、長年の肩こりに悩む方々をサポートしています。

 

 

肩こりの再発を防ぐには？——自宅でできるセルフケアと整骨院の活用法

肩こりのつらさを何とかしたくて病院や整骨院に通った経験がある方も多いでしょう。しかし一時的に楽になっても、数日後には再び肩が重くなる…そんな経験はありませんか？それは、根本的な改善がなされていない証拠です。症状の背景にある日常生活のクセや体の使い方を見直さない限り、肩こりは何度でもぶり返してしまいます。

そのため、整形外科や整骨院での治療と同じくらい大切なのが日常的なセルフケアです。まず意識したいのが姿勢の改善。スマートフォンやパソコン作業で猫背の状態が続くと、頭の重さを支える首や肩まわりの筋肉に過剰な負担がかかり、筋緊張が慢性化します。正しい姿勢とは、耳・肩・骨盤が一直線になる状態。このラインを保つことで、無理のない筋肉の使い方ができるようになります。

さらに、こまめなストレッチや深呼吸も効果的です。とくに肩甲骨を意識して動かす「肩回し」や、胸を開くストレッチは、巻き肩や前傾姿勢によって縮こまった筋肉をゆるめ、血流を促進させます。また、深い呼吸は副交感神経を優位にし、ストレス性の肩こりや自律神経の乱れにもプラスに働きます。

ただし、「正しい姿勢」「セルフストレッチ」と言っても、実際にそれが適切に行えているかを自分で判断するのは難しいものです。そんな時こそ、整骨院の存在が活きてきます。当院（武蔵小金井のスポルト鍼灸整骨院）では、肩こりの原因を筋肉・骨格・神経・姿勢といった多角的な視点から分析し、患者様一人ひとりに合わせた施術プランとホームケア指導を行っています。

例えば、筋膜の癒着を緩める施術を受けながら、ご自宅では筋膜リリース用のストレッチを実践していただく。あるいは、骨盤のゆがみを整えたうえで、正しい歩き方や座り方を指導する。そういった**“外からと内からのアプローチ”を組み合わせることで、肩こりは大きく改善され、再発のリスクも減少**します。

また当院では、必要に応じて整形外科との連携も視野に入れながら施術を進めていきます。「レントゲンでは異常がないと言われたけれど、やっぱり不調が続く」「薬を減らしながら、根本改善を図りたい」という方にも、無理のない形でサポートを行っています。

肩こりは、ただ揉んで解消するだけの時代ではありません。現代人特有の生活環境をふまえたうえで、本当に効果的な方法を選び、正しく継続することが根本改善のカギになります。慢性的な肩こりにお悩みの方、今までいろいろ試してもうまくいかなかった方も、まずはお気軽にご相談ください。あなたに合った最適なケアを、私たちが一緒に見つけていきます。